多分現在にいたる「流れ」を作った分岐点的ライヴ。
バンドにKAI FIVEを冠しているがまぎれも無い甲斐バンド回帰の原点であり、次の21THアニバーサリーに続くうねりである。
その数日前に厚生年金会館で行われたアルバムツアーのステージではKAI FIVEの名盤だと思っているアルバム「LOVE JACK」からの選曲で満足するものであった。
そのエンディングというかアンコールは「破れたハート」で幕を閉じ、場所はNHKホールに移されて異様とも思えるような人だかりが出来たホール前。
オープニングSEに「イエロー・キャブ」が大きく流れブレイクした時、ステージを覆っていてスクリーンが開きあのヒット曲が・・・
何かが取り払われたような開けっぴろげな雰囲気で甲斐バンド・ナンバーが演奏されていく。
楽曲のテイストは残しつつも現在の甲斐バンドサウンドとして生まれ変わったいくつものナンバーに観客は酔いしれた。
ステージで繰り広げられた数々の曲は殆ど収録されこのビデオで「あの日のステージ」が再現出来ていると思える。
やはり、演奏されれば自然にのってしまうバンド・サウンド。
その寸前まで今のバンドのアルバム・ツアーに酔いしれたのも忘れたかのように・・・・。
一抹の寂しさも持ちながらやはり展開されるセットリストに浸ってその夜は至福のうちに終わった。
尚、ビデオの場合、前半、後半の2本に分かれます。(各1本単位、別売)
ちなみにそんな幸せなひと時の瞬間というか・・・1階C3列にいた僕の歌っている姿を「吟遊詩人の唄」の際に確認する事が出来る。
DVDリリースになりました。[2008/9/17]
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