アルバム「ラヴ・マイナス・ゼロ」にはジャケット全面に文が掲載されていますが読んでみた事があるでしょうか? アナログLPは右上に大きな丸いステッカーが貼ってあるままだし、CDの小さな文字を追う気にもなれずサッと見て何となく判った気でいましたけど(判るハズがない・・(^_^;;)、この後に発表された「ラヴ・マイナス・ヴォイス」のライナーノーツに全文の訳が掲載されていました。 興味のある人が全てこのTVミックス集(インストルメンタル)を持っている訳でもないでしょうから、ここで訳が判明するのはよいと思いますので掲載することにしました。 当時の甲斐バンドの1つのメッセージとして受け取って下さい。 |
-Side Front- 逆もまた真なり。 孤独な人は、野獣か天使である。 二十前に美しくなく、三十前に強く、四十前に機才もなく、五十前に金持でない人には、すべてのものが失われているのだ。 LOVE MINUS ZERO. Love−♀=0 討論は男性であり、会話は女性である。 暗がりの中では、女はみな同じ。 悪魔は神様より多くの殉教者をもっている。 きみといっしょに陰口をきく者は、きみの陰口もきくだろう。 われわれの生まれ方はひとつ、だが死に方はさまざま。
月を求めて泣け。 濡れている者は雨を恐れない、裸の者は盗賊を恐れない。 LOVE MINUS ZERO ♀−♂=0 悪い平和でも、よい戦いよりはつねによい。 あわてて結婚して、ゆっくり後悔しろ。 きみを愛するものは、きみを泣かせるだろう。 ♂+♀=Love 視線は剣。 飲めば死ぬ------飲まなくても死ぬ。 すぐ暖まる部屋はすぐまた冷える。 夫婦は一体だが、ポケットは別。 LOVE MINUS ZERO 早起きの鳥は虫を捕まえる。 舌は頭の知らないことをたくさんしゃべる。
LOVE MINUS ZERO ふたりの友情には、ひとりの忍耐が必要だ。 美しい女は世間のもので、醜い女はきみだけのもの。 戦争では強者が弱者という奴隷を、平時では、富者が貧者という奴隷をつくる。 ♂−>♀− 弁解は飾られた嘘にすぎない。 LOVE MINUS ZERO 金と良心は反比刑する。 -Side Back- 力は正当になる。 だれの友にもなろうとする人は、だれの友でもない。 建築は凍った音楽である。 恋は、ある点で野獣を人間にし、他の点で人間を野獣にする。
結婚まえには両眼を大きく開いてみよ、結婚してからは片眼をとじよ。 ♀-♂=0 冷笑癖(シニシズム)は、知識人のおしゃれ(ダンディズム)である。 あの世は、とても美しい。 LOVE MINUS ZERO 顔を太陽に向けていれば、影を見ることはできない。 どれほど愛しているかを語り得る者は、大した情熱は持っていない者である。 Love−♀=0 金を借りた者は、金を借りた者より記憶がよい。 LOVE MINUS ZERO いちばんいそがしい人間が、いちばんたくさんの時間をもつ。
仕事をしながら歌うのはいい、それは労働に感激を与える。 だが歌うことを仕事とするな、靴の底が鉛のように重くなる。 LOVE MINUS ZERO 天国の楽しみは幸福であること、地獄の苦しみは幸福であったこと。 ♂−>♀− 真理は疑いからはじiる。 夜が、光の前にあったように。 裏は表に値する。 KAI BAND |