仮面の下は化粧って・・・

1979 - 1981

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だんだんとこの頃から何年か判らなくなってきますが・・アルバム"Unmasked:仮面の正体"が発表されます。
この頃KISSは素顔を晒すんじゃないか?という噂があってすごく不安な時期でありまして、ジャケットでもそういう「暗示」的なアメリカン・コミック調のマンガ?が使用されています。
オチがマスクを剥がすと素顔もメイク!という風で「興味本位を煽る」様なものでした。
(悪く考え過ぎかなぁ??)
プロデューサーもピーターのソロ、前作 "Dynasty" の Vini Poncia:ヴィニ・ポンシア で更にポップ色が強くなって過去のダークでハードなロックンロールはなりを潜めてしまいました。
しかし、「駄作」という訳ではなくて心地の良い秀作揃いという印象があります。
前作以上にステージを連想するのは難しいですけれど・・・。
中でも気に入っているのは "Naked City:裸の街","Shandi:シャンディ" らですが全体的にいいです、しつこいですがKISSを意識しなければ「かなりいいカンジ」です。
でもこのアルバムでピーターは脱退してしまいます。
非常に残念です・・・。
この頃からKISS離れが徐々に始まった様に記憶しております。
その後任として Eric Carr:エリック・カー が加入します。
当然メイクをする訳ですが「キツネ」メイクで登場しました(後に発行された KISSTORY でキツネメイクでないエリックが見られます)。
若々しいそのドラミングと風貌は多くのファンに暖かく迎えられました。
なぜかピーターと同様に小柄な体が可愛らしいです。
(これは後のドラマーにも引続き適用されます・・・絶対要素なのか??ん)
KISSはコンセプト・アルバム "MUSIC FROM The Elder:魔界大決戦" を発表します。
確か日本先行発売でしてKISS初のメンバーの顔なしの雰囲気のあるジャケットを使用しています。
このアルバムも結構気に入っていまして "Just A Boy:少年","I:エルダーの戦士","Only You:勇者の誕生"なんざ大好きです。
本気でこのアルバムからインスパイアした形の映画が出来るモノとして待っていましたが、そんな事はなかったのでした。
ポールは髪を切りバンダナをする様になり、ジーンもおばさん頭のちょんまげ無しで例の怪獣ブーツでまくてつま先のとがったブーツを履く様になり、以前のKISSは何処へやらといった感じに拍車をかけます。
"The World Without Heroes:英雄なき世界" ではエースはアコギを弾くしジーンは泣くし・・・完全にKISSのイメージは変わりそうといった状況で、起承転結の所の「転」であるならば・・・終わりである「結」はもう近いのかと更に寂しくなっていました。



And Next Time...