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- DEUCE
(3'32")[Simmons/Stanley]
- STRUTTER
(3'12")[Stanley/Simmons]
- GOT TO CHOOSE
(3'35")[Stanley]
- HOTTER THAN HELL
(3'11")[Stanley]
- FIREHOUSE
(3'42")[Stanley]
- NOTHIN' TO LOSE
(3'23")[Simmons]
- C'MON AND LOVE ME
(2'52")[Stanley]
- PARASITE
(3'21")[Frehley]
- SHE
(6'42")[Simmons/Coronel]
- WATCHIN' YOU
(3'37")[Simmons]
- 100,000YEARS
(11'52")[Simmons/Stanley]
- BLACK DIAMOND
(5'21")[Stanley]
- ROCK BOTTOM
(3'08")[Frehley/Stanley]
- COLD GIN
(5'21")[Frehley]
- ROCK AND ROLL ALL NITE
(3'37")[Stanley/Simmons]
- LET ME GO,ROCK AND ROLL
(5'09")[Stanley/Simmons]
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Paul Stanley/Gene Simmons/Ace Frehley/Peter Criss
Produced by EDDIE KRAMER
Recorded at Dressed To Kill Tour[Mixed at Electric Lady Studios, NYC, NY]
Casablanca/Warner Bros. NBLP-7020
Released: 1975/9/10
RIAA:●1975/12/4
Kob's Recommended:★★★★★
[Notes]
なぜステージ、それもギミックがある意味「売り」のバンドのライヴ盤がこれだけ支持されたのか?・・・。
その奇妙ないでたちや吹き上がる炎、迸る血が目に出来ないサウンドのみのライヴ盤が・・・。
しかし、聞くとその答えも判るはずだ。
正直、このアルバムを聞いた時期はスタジオアルバム"ROCK AND ROLL OVER"が出て、そろそろニューアルバム"LOVE GUN"がリリースされようとしている頃だった為、自分の中に確立しつつあった「KISSサウンド」とはちょっと変わって聞こえた初期3作のアルバム曲を散りばめた、初期のライヴアルバムは興味があまりなかった。
でも、雑誌で見る限り名盤と誉れ高く評価され、今に続く大きなステップを踏むアルバムである事から「聞かなくては」という思いがあったのだ。
聞いてみた・・・当時2枚組アルバムを買うのは正直躊躇した、それだけ中学生あたりが買う値段とは言いがたい世界の商品だったんだ。
まぁ、時代の背景(それも個人的な枠の中)はいい、聞いた感想は馴染めなかった。
だから当時にこのアルバムを聞いて高い評価をしていた方には敬服する・・・自分が理解出来ていなかったからだ。
収録されている曲も当然デビューからの3作品からのセレクションで、その当時のライヴのオープニングは違うし、"DETROIT ROCK CITY"で始まる格好良さに痺れてしまった、若造からは"DEUCE"で始まるこのライヴは馴染めなかったのだ。
しかし・・・だ。この上のワタシの評価を見て欲しい・・・5つ星。
昨今Peterのドラムはヘナチョコで・・・という思いがどうしても自分の中にはあって(実はFAREWELL TOURでも「おっ?!」と思える瞬間はあるのだけど)、この頃のサウンドはどうだろう。
勢いとパンチのあるドラムである。キメが利いたドラムに今のイメージにある「ヘナチョコ感」が微塵も感じられない。
ライヴならではの臨場感に合わさってカッコいい!と言い切れるものだ。
そもそも1975年となれば、23〜25歳、Peterでさえ30歳くらいだ・・・パワフルなハズだ。
デビューして1年ちょっとでスタジオアルバムを3枚もリリースしたKISS。しかしまだまだライヴの評判並みに認知されるには兎に角アルバムのビッグヒットを出す事を目標にがむしゃらに突っ走っていたKISS。
その若さ溢れるパワーとパフォーマンスまでも真空パックしたかのようなアルバムを作る事に成功し、ビルボードチャートにずっと留まるセールスを記録するアルバムとなった。
プロデュースしたEddie Kramerによれば荒削りな演奏とミスで録り直しをしたパートもあるそうだが、自分からすればまったくの完全ライヴではないものの"ALIVE II"のような「いかにも風」な作り込み感がない(ように感じる)分、存分にKISS ALIVEを堪能出来ると思っている。
スタジオアルバムではコンパクトにまとまってしまった感がある曲が、ひとたびライヴとなると新たな息吹を呼び起こし素晴らしい出来あいとなっている。
中でも"Let Me Go Rock And Roll"は特筆すべき出来だと思っている。
このライヴバージョンを聞いた後でスタジオバージョンを聞いたら「あれ?もう終わり??」って拍子抜けするに違いない。
そして、実際のところこの"ALIVE!"からシングルカットされた"ROCK AND ROLL ALL NITE"が知名度を上げた最初のシングルなのだ。
今では幻になってしまったがアルバムテイクからエディットされたこのシングルバージョンは、コンパクトにライヴの勢い、熱さを表現した最高のプロモーションになったことだろう。
この"ALIVE!"はKISSのライヴってこんなに凄いんだぜ!とファンの気持ちを代弁するかの様なアルバムなのである。
[More infomation]
キッス・アライヴ/地獄の狂獣
- デュース
- ストラッター
- ゴット・トゥ・チューズ
- ホッター・ザン・ヘル
- ファイヤー・ハウス
- ナッシン・トゥ・ルース
- 激しい愛を
- パラサイト
- 彼女
- ウォッチン・ユー
- 10万年の彼方
- ブラック・ダイヤモンド
- ロック・ボトム
- コールド・ジン
- ロックン・ロール・オール・ナイト
- レット・ミー・ゴー・ロックン・ロール
EDDIE KRAMER
デビュー前にデモ録音をEDDIE KRAMERに依頼して仕上げたのは有名な話だが、ここにきてアルバム・プロデュース役に白羽の矢が立てられた。
その手腕はJimi Hendrix,Jeff Beck,Keith Emerson,Led Zeppelin,Ted Nugent,Rooling Stones,Santanaと数え切れない程の大物アーチストを手掛けている事でも判ると言うもの。
見事にKISSのライヴのビジュアルを「音」で表現したこのアルバムはKISS初のビッグヒットとなる。
この後、ALIVEシリーズに"ROCK AND ROLL OVER","LOVE GUN"などKISSと関わりを多く持つ。特にACEとはウマが合うのか、ソロ作品、KISS脱退後のFREHLEY'S COMETの1stアルバムも手掛けている。
EDDIE KRAMER Web_Site[Official]
ブルースとリー
あまりにも有名な"ALIVE!"の裏ジャケの写真のKISSARMY
実はファンの多くが勘違いしていて(日本だけ?)KISSのプラカードを熱烈な女性ファンが掲げていると思っているようだけど、実は男だったというハナシ。
それも名前からして右のコがブルース、左のコがリーというウソのようなホントの話が実在する。
しかし左の写真を見ると成る程男っぽいが、ジャケは見るからに可愛らしい女の子って感じで、あんなオドロオドロしいキャラクターなバンドであっても、こうして女の子のファンがつくのだなと妙に感心してた人ってワタシ以外にもきっといるハズなんだがな。
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