Amazon.co.jpでこのアルバムを買う

ALIVE II

ALIVE II
  1. DETROIT ROCK CITY (3'58")[Stanley/Ezlin]
  2. KING OF THE NIGHT TIME WORLD (3'06")[Fowley/Anthony/Stanley/Ezrin]
  3. LADIES ROOM (3'11")[Simmons]
  4. MAKIN' LOVE (3'13")[Stanley/Delaney]
  5. LOVE GUN (3'34")[Stanley]
  6. CALLING DR. LOVE (3'32")[Simmons]
  7. CHROSTINE SIXTEEN (2'45")[Simmons]
  8. SHOCK ME (5'51")[Frehley]
  9. HARD LUCK WOMAN (3'06")[Stanley]
  10. TOMORROW AND TONIGHT (3'20")[Stanley]
  11. I STOLE YOUR LOVE (3'36")[Stanley]
  12. BETH (2'24")[Criss/Penridge/Ezlin]
  13. GOD OF THUNDER (5'16")[Stanley]
  14. I WANT YOU (4'14")[Stanley]
  15. SHOUT IT OUT LOUD (3'37")[Simmons/Stanley/Ezlin]
  16. ALL AMERICAN MAN (3'13")[Stanley/Delaney]
  17. ROCKIN' IN THE USA (2'44")[Simmons]
  18. LARGER THAN LIFE (3'55")[Simmons]
  19. ROCKET RIDE (4'07")[Frehley/Delaney]
  20. ANY WAY YOU WANT IT (2'33")[Clark]


KISS  Paul Stanley/Gene Simmons/Ace Frehley/Peter Criss
All American Man:Bob Kulick(Lead Guitar)/Rockin' In The USA:Bob Kulick(Lead Guitar)/Larger Than Life:Bob Kulick(Lead Guitar)
Rocket Ride:Frehley(Bass)/Any Way You Want It:Bob Kulick(Lead Guitar)
Musicians : Rick Derringer , Bob Kulick
Produced by EDDIE KRAMER
Recorded live at The Forum, Los Angeles, CA any more...
Casablanca NBLP-7076
Released: 1977/10/14    RIAA:1977/11/28  ●●1996/2/26

Kob's Recommended:★★★☆

[Notes]
You Wanted the Best!! You Got The Best!!The Hottest Band The World!! KISS
有名なMCで始まるKISSのライヴ盤は日本公演の興奮冷めやらぬ1977年にリリース。残念ながらライヴ・イン・ジャパンは夢のまた夢に終わってしまったけれども、日本公演を髣髴させる" DETROIT ROCK CITY"で幕があくライヴの登場である。
この時期に "DEUCE"で始まるALIVE!はいかんせん古臭くもあった・・・そこによりリアリティのあるこの曲でオープニングを飾るライヴはまさに「あの日」を思い出させるものであった。
とは言うものの選曲に違和感があったのは事実。
このLOVE GUN TOURは新作であるLOVE GUNよりI STOLE YOUR LOVEでライヴが始まっていたのだ。
そして、宣伝広告にあるようにALIVE!と一切ダブリがないという事・・・これは嘘でしかないワケだ・・・BLACK DIAMONDやROCK AND ROLL ALL NITEがないKISSライヴなんて考えられない。
そして、なんで最後面(レコードで2枚目B面/通しでD面を指す)にスタジオテイクが入っているんだ??この中途半端さがイマイチ心に引っかかって自己評価の低さを表す事になっている。
個人的にどうしても違和感は"HARD LUCK WOMAN"の演奏・・・また"BETH"の黄色い歓声。
結局前者はスタジオライヴに歓声を被せたミックスであること、後者はどうやらライヴ・イン・ジャパンの音源ではないかということ。
・・・だったらなぜ??という思いが頭から離れないでいながらで、このライヴ盤を骨の髄から楽しめるワケがないのだ。
そんなことは考えずに単純に聞いて良ければいいじゃん・・そりゃそうだ・・・何もそこまで深く考えてるワケじゃない。
オープニングからアルバム構成と同じようにKING OF THE〜に流れる空気、ROCK AND ROLL OVERからの選曲には涙が出た。
でも、総曲数で20曲ならば全部ライヴで・・・と思わずにもいられなかったんだ、意固地だと自分で思いつつも・・・。
現実、このD面はLOVE GUN時のセッションで出来た曲が多いと聞く、またKISSとはしているものの外部のプレイヤーが弾いてるという事実も、余計にそういう気持ちに拍車をかける結果になっている。
というとこのライヴ盤が駄作だったのかと言えばそんなことはない。確かに編集があからさまな感は否めないものの、当時の彼らの演奏をコンパクトに伝えるライヴ盤の功績は大きい。
個人的にはこのアルバムのプロモーション用に作られた(?)ちょい長めフィルムが当時の勢いのあるステージをよく伝えている。
このフィルムの勢いこそがこのアルバムの原動力なのだ・・・あまりにもコンパクトにし過ぎた部分がライヴ感を殺してしまっていると思うのはワタシだけであろうか・・・その辺がちょっと残念である。
それでも、この"DETROIT ROCK CITY"、"MAKIN' LOVE"、"LOVE GUN"、"I STOLE YOUR LOVE"、"SHOUT IT OUT LOUD"の出来はバツグンである。
今でもベスト盤を自分で編集するならこの辺はいつもこのアルバムから押さえるようにしているほどだ。
今プロで活躍しているアーチストがこのアルバムを聞いて、音楽に目覚めたという話をよく聞くがなるほどと納得出来る話だ。

さて、話をちょっとKISSの時代の流れとライヴ盤という事に移してみよう。
KISSのアルバムは起承転結の流れがある・・・そう言ったのは当時のKISSファンクラブの会長、青柳つとむ氏だった。
深く頷いた・・・まず物事の「起こり」の「起」である部分を1st〜3rdそしてALIVE!で締めくくり、その流れを汲んでさらに「継承」していく「承」はDestroyer〜Love Gun、そしてこのALIVE IIで締めくくる。
とするとその後に来るものは何か・・・・物事の「転回」である「転」である・・・KISSにとって転ずるとは何を示すのか。
実はこの後、1978年に二度目の来日をKISSは果たすのだが、その後ライヴ活動を二年間停止すると発表されるのだ・・・。
この考察には正直びっくりした・・・とすると「物事の終結」である「結」は解散を意味するものなのか?・・・そこでもそういう示唆はされてはいたが、ここまでの流れがまだ「起」なのかもしれない・・・という話にもなっていて、結局流れはKISSの赴くままに・・(当然だが)そういう話もあったという事をKISSのレコードリリースの裏話として書いておきたい。


[More infomation]

キッス・アライヴII
  1. デトロイト・ロック・シティ
  2. 暗黒の帝王
  3. 熱きレディス・ルーム
  4. 果てしなきロックファイヤー
  5. ラヴ・ガン
  6. 悪魔のドクター・ラヴ
  7. クリスティーン・シックスティ−ン
  8. ショック・ミー
  9. ハード・ラック・ウーマン
  10. トゥモロー・アンド・トゥナイト
  11. 愛の謀略
  12. ベス
  13. 雷神
  14. いかすぜあの娘
  15. 狂気の叫び
  16. オール・アメリカン・マン
  17. ロッキン・イン・ザ・USA
  18. ラージャー・ザン・ライフ
  19. ロケット・ライド
  20. エニィ・ウェイ・ユー・ウォント・イット
Promotion Video

ALIVE II

ROCK AND ROLL PARTY IN TOKYO
「ロックン・ロール・パーティ・イン・トーキョウ」・・・・幻となった日本公演のライヴ盤のタイトルである。
単に噂でなくこうして公の場に広告(Music Life '77年10月号[9/20発売号])を打っていたのに、なぜリリースされなかったのか??
そもそもKISSが初来日公演で沸いている最中にプロデューサーである、Eddie Kramerが3/30に来日、空港からそのまま青山にあるVicter Studioに直行し、機材チェックをした上で4/1、4/2(昼夜2公演)、4/4の計4公演のレコーディングを行った。
レコード番号もVIP-9529〜30(後のALIVE IIに流用される)と決定しており発売日は10月中旬と広告が出ていたのに何故??
日本サイドの思惑が先走り過ぎてしまったが故の出来事だったのかもしれないが、当時の日本ファンを相当ガッカリさせられた出来事だった事だけは事実だった。
そしてリリースされたライヴ盤はALIVE IIとなりクレジットは日本ではなく、LAフォーラムという事になっている。
正確には日本公演は前作ROCK AND ROLL OVER TOURであり、新アルバムLOVE GUNを出して勢いついている時期のKISSに過去のツアーのライヴ盤は果たして有益なソースだろうか・・・そう考えたかどうかは別として、LOVE GUN TOURのソースを中心として、ALIVE!とダブリ曲のないライヴ+新曲5曲というボリュームでリリースされたALIVE IIは当時のKISSファンのフェイバリット・アルバムになるのである。
こうして取り残された感の残ったライヴ・イン・ジャパンは幻となりつつも、Bootlegでそのソースの一部と思われるものがリリースされるたびに日本のファンは未だに一喜一憂してしまうのだ。


中ジャケ
Inner Jacket ジャケット見開きの写真は「合成じゃないのか?」と思われる程にド派手な当時のステージショット。
この年の日本公演ではここまで派手な火炎は見ることが出来なかったのだから、その違いに驚いたファンは多かったのではないか?
こんなステージだったらもの凄いだろうな、と今でもこんなステージを見たいと思います。
まさにKISS黄金期のステージであり、象徴的なショットと言える。



ブックレット
Boollet KISSのライヴアルバムというとブックレットのオマケ付である。
表紙はメンバー、中は各メンバーの1973〜1977迄の変遷が見ることが出来る。
ショットもかっこいいものが多く、このブックレットは宝物になった。
そして見開きの真ん中のページがKISSのステージショットの変遷なのだが、このメインの1977年のステージがちょっとしたもの。
左の写真では判り難いと思うので、持っている方は各自のブックレットを見てほしいのだが、Paul右にあるマイクを中心によく見て頂きたい。(特に黄色の輪のあたり)
バスドラムのKISSロゴの光具合、ドラムセットを横たわるスモーク、何よりもバスドラのリムに掛かるように写っているのは・・・んんっ!!PS10のヘッドではないか。
そうです、この写真はマイクスタンドの左右で合成されたステージショットなのでした。
多分、Peterの姿がイマイチだとかそんなので合成されたのでしょう・・・でも、言われないと判らないものなのでした。

このブックレットの他にタトゥ・シールが入っていたんだけど、Paulの肩に入れているバラのタトゥを模したやつがあって、使いたくて仕方が無かったですね。
ちなみにブックレットもこのシールもUS-Remaster盤でしっかりと復元されています。


ANY WAY YOU WANT IT/DAVE CLARK FIVE

テンポの良いカバー曲はDAVE CLARK FIVEの1964年のヒット作(US.14位)でオリジナルはアルバム"Coast to Coast"収められている。
この"Dave Clark Five's Greates Hits"はGENEが好きなアルバムとしてあげられた事があるもの。

■DAVE CLARK FIVE'S GREATEST HITS/DAVE CLARK FIVE
2000man
  1. Over And Over
  2. Everybody Knows (I Still Love You)
  3. Can't You See That She's Mine
  4. Bits And Pieces
  5. I Like It Like That
  6. Any Way You Want It(1964)
  7. Because
  8. Do You Love Me
  9. Catch Us If You Can
  10. Glad All Over


Bob Kulick
Bob Kulick
このライヴアルバムのスタジオ録音の新曲については、かつてからKISSのメンバー以外の参加が言われていたが、ノーメイク期のKISSをその確かな演奏力で支えていた、Bruce Kulickの実兄でPaulのソロツアーでのサポートメンバーや古くからKISSに関わりのあるBob Kulickは、"ROCKIN' IN THE USA"でプレイしている。
この写真からも判るとおりKISS FCなどでは「ボブQ」と言われつつも親しみを持った見方をされるキャラクターである。
ALICE COPPER BAND,W.A.S.Pなどのバンド活動や近年ではQUEENのトリビュートアルバムをプロデュースするなど、多岐に渡った活動をしている。
Bruce Kulick Web_Site[Official]


Rick Derringer
Rick Derringer
ハイスクール時代に弟らと結成したザ・マッコイズでいくつかのヒットを出すが、アイドル的な人気とのギャップもあって4年で解散。
その後、ジョニー・ウィンターのアルバムプロデュース、ジョニーのバックバンドを経て、エドガー・ウィンター率いるホワイト・ラッシュに参加。
ここでもプロデュースの手腕は発揮され、ソロアーチストとしてもレーベル契約をするようになる。
70年代はソロ活動やエドガー・ウィンター・グループの活動など勢力的にこなしていたが、80年代にはプロデュース業の活動が目立つようになる。
現在ではギタリスト業の方に精力的に彼のルーツであるブルースを基盤とした活動をしている。
Rick Derringer Web_Site[Official]




HOME | KISS