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- I WAS MADE FOR LOVIN' YOU
(4'29")[Stanley/Poncia/Child]
- 2,000MAN
(4'53")[Jagger/Richards]
- SURE KNOW SOMETHING
(3'59")[Stanley/Poncia]
- DIRTY LIVIN'
(4'16")[Criss/Poncia/Penridge]
- CHARISMA
(4'26")[Simmons/Marks]
- MAGIC TOUCH
(4'40")[Stanley]
- HARD TIMES
(3'59")[Frehley]
- X-RAY EYES
(3'42")[Simmons]
- SAVE YOUR LOVE
(4'39")[Frehley]
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Paul Stanley/Gene Simmons/Ace Frehley/Peter Criss
Musicians : Richie Fontana(on 1),Anton Fig(Drums)
Produced by VINI PONCIA
Recorded at at Electric Lady and Record Plant Studios, NYC, NY
Casablanca NBLP-7152
Released: 1979/5/23
RIAA:●1979/6/6 ●1979/7/10
Kob's Recommended:★★★☆
[Notes]
2年間のライヴ活動休止と発表されたにも関わらず、この年KISSはアルバム「DYNASTY」を発表。そのアルバムツアー「DYNASTY TOUR」をスタートさせる。
アルバムは今までのKISSらしさを保ちつつもディスコビートの "I Was Made For Lovin' You"などをフューチャして、時代の流れに沿うようにしている姿が浮き彫りになる。 このディスコナンバーはヒットをし、この日本でもKISSの名は知らずとも、この曲を知っている人が多いと思える程、巷でガンガン流れていたのである。
日本でもヒットしたのでKISSは知らずとも、この曲は当時ディスコナンバーを好んで聞いたり、踊りに行ってた人は特に頭に残っているのではないだろうか。
それだけに従来からのKISSファンとは別のファンを作り出すことに成功しつつ、従来よりのファンはKISS離れを始めると言う何とも言いがたいファン構造の入れ替わりが起こりだすキッカケになってしまった。
そんな背景はよそにアルバムを考えた時に収録曲自体は悪くはないのだが、いかんせん先のソロアルバムへの未収録作品を持ち寄って作ったという感じが拭い去れないという印象が強い。
事実、そういう曲達なのだ・・・。
ジャケットを見て欲しい・・・何だかヘンなのだ。特に顕著なのがPeterだろう。
クマドリの部分にあるグリーンの所が左右のバランスがおかしい。こんなメイクをするハズがない・・・(別々に撮った写真をバラバラにして組み上げて作ったという話もある)。
この頃、バンド内でPeterやAceの扱いは困難を極めた、その中でもPeterは酷かったのだ・・・そう、ドラッグに溺れていたのだった。
Peterはこの後ガラスケースに右腕を突っ込んで腱を切るほどの怪我をする・・・事故ではない、自分でやったのだ。今、彼のプロモ写真に見られる右肘に残る抉れた跡のような傷は、多分この時のものなのだろう・・・自分で自分を傷付けるという、馬鹿らしい行動を無意識に行ってしまうほど自分を見失っていたという事実がそこにある。
そういう状況だったからまともなKISSのメンバーとしてアルバム製作を出来るハズもなかったワケだ。
プロデューサーはVINI PONCIAで彼はPeterのソロアルバムを完成させたことによりその手腕(?)をKISSサイド(レーベル)に買われ起用されたプロデューサであった。(それだけPeterを扱うのが難しくなってきていた時期だったのだ)
しかしながら結局Peterの代役として、Anton Figが起用されアルバムは完成するに至った。
Peterのアルバム貢献度は少ないがメンバーで居させる事には、何とかギリギリでセーフといったところだろうか・・・。(せいぜいクレジットとジャケットの写真だけでのもので、ステージでのプレイは散々だったようだ)
ヘヴィ&ダークなヒーローだったKISSはいつの間にか晴れやかで、スーパーマン、バットマンのようなヒーローのようになってしまった。
ショーはどんどん派手になり、ギミックはどんどん増えて行った、こうした効果もあり小さな子供達を連れてライヴを楽しむというような、サーカスや遊園地に遊びに来るかのような光景がどの公演でも目立つようになっていく。
KISSサウンドはどこに行ったのか、迷走する時代のKISSがこのアルバムにはある。
[More infomation]
VINI PONCIA
Melissa ManchesterやRingo Starrを手掛けたコトでも知られるプロデューサー。
先のPETERのソロも忍耐強く仕事をこなしたというコトでも評価を得て、KISSのアルバムもプロデュースすることになったようだ。
次作の"UNMASKED"でも起用され、KISSはよりポップな世界に踏み出すようになる。
近年では評価される向きもあるが、発表当時はこのポップさが嫌でKISS離れを起こす要因にもなっているだけに、プロデューサー業とは別に彼への評価は厳しい面もあるかもしれない。
Richie Fontana
Billy Squier率いるPiper[Billy Squier (Lead Vocals/Guitar), Alan Nolan (Guitar/backing vocals),
Tommy Gunn (Guitar/backing vocals), Danny McGary (Bass/backing vocals), Richie Fontana (Drums/backing vocals)]に在籍していたドラマーでKISSのLOVE GUN TOUR等にも同行している
1978年のPaulのソロアルバム"PAUL STANLEY"にも参加している。
2,000 MAN/THE ROLLING STONES
Aceの選んだThe Rolling Stonesのカバー曲。
Stonesのオリジナルとは曲調からして違うが、オリジナルはオリジナルでアコースティック・ギターをフューチャーした良い曲。
個人的には"She's A Rainbow"が好き・・・Apple(iMac)等のCMで最近耳にする事多いですな・・・(^_^)
■THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST/ROLLING STONES (1967)
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- Sing This All Together
- Citadel
- In Another Land
- 2000man
- Sing This All Together (see what happens)
- She's A Rainbow
- The Lantern
- Gomper
- 2000 Light Years From Home
- On With The Show
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