Paul Stanley/Gene Simmons/Ace Frehley/Peter Criss/Eric Carr/Vinnie Vincent/Mark St. John/Bruce Kulick/Eric Singer
Universal/Mercury
Release: 2002/8/27
RIAA:
Kob's Recommended:
[Notes]
なぜこの時期にKISSの集大成ベストなのだろうか?
これで通算ベスト盤は6枚(そのうちYou Wanted The Best!!はライヴベスト)で、これが7枚目("CHIKARA"含む)となる。
確かに年度を追ったようなベスト盤は無いし、ヘタなリミックスや新曲を織り込んだサービスのお仕着せのようなベスト盤という印象が強いものが多い。
こうして曲目リストを見るとなるほど年代順にアルバムを飾った名曲達が並んでいる。
コンスタントに聞くにはもってこいなのかもしれないが、アルバム個々に思い入れがあるファンも多いだろうし、セレクトされなかったアルバム(MUSIC FROM THE ELDER,ANIMALIZE,ASYLUM,CRAZY NIGHTS,PSYCHO CIRCUS)に思いをはせるファンも少なくないだろう。
80年代を切り抜かれた感のあるセレクションに賛否両論が出そうな気もするが、各アルバムから2,3曲のセレクションであればあえて2枚組で網羅して欲しかったように思う。
全てがオリジナル音源よりのもので全てのアルバムを持っているファンにとっては必要なものじゃないかもしれない。
リユニオン時にリリースされたベスト盤(GREATEST KISS)を、KISS初心者向けにいい具合・・・と進めていたワタシにとって、このアルバムはとって変わるものになるのかもしれない。
しかし、我々にしてみるとどんなものであろうか・・・(買ってしまうけどね)
そんな中でも気になるのは実のところ、"ROCK AND ROLL ALL NITE"だったりする。
KISSの知名度を上げたアルバムという意味では"ALIVE!"の成功から"DESTROYER"という図式が単純には成り立つのだが、その前段でまずKISSがあげたヒットというのは、この"ROCK AND ROLL ALL NITE"で"ALIVE!"からのライヴ・ヴァージョンによるシングル盤なのだ。
これはアナログ盤でしか存在していなく、今回収録されるこの曲はradio hit version taken from ALIVE!, 1975というクレジットもついているようなので、もしかしたらこの最初のヒットとなるライヴ・エディット版の"ROCK AND ROLL ALL NITE"なのかな?と思ったりする。(ALIVE!版は4'06"[US-Remaster]で今回のVERY BESTでの収録は4'01"と書かれている。以前現KISS FCによる"ALIVE!"に関する考察の中で、このシングル盤について書かれていたが、ここでは3'23"というタイムだった。コメント通りに編集して繋げたみたらほぼ同じタイムで仕上がる事は実証済みである。そうすると今回の収録タイムを見ると別物なのかなとも思うし・・・)
ちなみにオリジナル・アルバム以外からの収録音源としては唯一この"ROCK AND ROLL ALL NITE"だけのようである、要注意だと思って下さい。
また、リリースのタイミング的にはAerosmithが2枚組のベスト盤"ULTIMATE AEROSMITH HITS"がリリースされ、Aerosmithもその歴史をひと括りして次に進もうとしているように、KISSも今一度まとめてみる気になったのかもしれない。
詳細はリリース後、聞いた後に・・・・。[Aug.16.2002]
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