IN JAPAN
KISS LIVE IN JAPAN
    2013 MONSTER JAPAN TOUR 2013

 Schedule

10/19 千葉 幕張メッセ #9-#11
10/21 大阪 大阪城ホール
10/23 東京 日本武道館
10/24 東京 日本武道館
※WOWOW Live ONAIR

 Member

Gene Simmons
Paul Stanley
Tonny Thayer
Eric Singer

 Set List

10/19 - Chiba
PSYCHO CIRCUS
SHOUT IT OUT LOUD
DO YOU LOVE ME
I LOVE IT LOUD
HELL OR HALLELUJAH
WAR MACHINE
HEAVEN'S ON FIRE
CALLING DR. LOVE
SAY YEAH
SHOCK ME〜
 OUTTA THIS WORLD
GOD OF THUNDER
LICK IT UP
LOVE GUN
ROCK AND ROLL ALL NITE
DETROIT ROCK CITY
I WAS MADE FOR LOVING YOU
BLACK DIAMOND


10/21 - Osaka
PSYCHO CIRCUS
SHOUT IT OUT LOUD
DO YOU LOVE ME
I LOVE IT LOUD
HELL OR HALLELUJAH
WAR MACHINE
HEAVEN'S ON FIRE
CALLING DR. LOVE
SAY YEAH
SHOCK ME〜
 OUTTA THIS WORLD
GOD OF THUNDER
LICK IT UP
LOVE GUN
BLACK DIAMOND
DETROIT ROCK CITY
I WAS MADE FOR LOVING YOU
ROCK AND ROLL ALL NITE


10/23 - Tokyo 1st Night
PSYCHO CIRCUS
SHOUT IT OUT LOUD
DO YOU LOVE ME
I LOVE IT LOUD
HELL OR HALLELUJAH
WAR MACHINE
HEAVEN'S ON FIRE
CALLING DR. LOVE
SAY YEAH
SHOCK ME〜
 OUTTA THIS WORLD
GOD OF THUNDER
LICK IT UP
LOVE GUN
BLACK DIAMOND
DETROIT ROCK CITY
I WAS MADE FOR LOVING YOU
ROCK AND ROLL ALL NITE


10/24 - Tokyo 2nd Night
PSYCHO CIRCUS
SHOUT IT OUT LOUD
DO YOU LOVE ME
I LOVE IT LOUD
HELL OR HALLELUJAH
WAR MACHINE
HEAVEN'S ON FIRE
CALLING DR. LOVE
SAY YEAH
SHOCK ME〜
 OUTTA THIS WORLD
GOD OF THUNDER
LICK IT UP
LOVE GUN
BLACK DIAMOND
DETROIT ROCK CITY
I WAS MADE FOR LOVING YOU
ROCK AND ROLL ALL NITE


 Item

▼フライヤー
フライヤー見開きA4
VAN HALENの東京ドーム公演で入手、その他、サラ・ブライトマンの東京フォーラム公演でも配布されていて入手。
A4見開きになっていて、中は増田雄一氏の解説付き、大阪バージョンもありました。
A4フライヤーの見開き記事

B5サイズフライヤー幕張

B5サイズフライヤー武道館

▼パンフレット
デカイ!


▼タワレコで渡されたサイン
ワタシは参加していないので画像は某オクの出品画像から・・・
しかし売るなよなぁ・・・。
オク写真から・・・

▼ツアーグッズ


▼ピック
トミーとエリックはミーグリ時に本人から。ジーンのは幕張で終演後にスタッフより、ポールのは23日武道館にてアリーナAブロックまで出て行って紙ふぶきから拾い出したステージから投げられたもの(と思いたい)。
2013ピック

幾つか仕様があるようでmonsterの下にJAPAN TOUR2013と記載があるもの、上のエリックと同様にキティ及びサインのもの、ジーンにおいてはHERCOのナイロンピック(シルバー)にエンボスでサインが入ったもの、ロゴに色無しがありました。(これらは友人のもの)



 in JAPAN 2013

今年はそろそろ来るんじゃないか?と思っていた2013年6月。一気に来日に関する情報が動きだします。
海外のMONSTER TOUR映像にTOKYOの文字が!・・・にわかに日本公演がようやく実現するんではないだろうか・・・と思っている矢先、ジーンのサイトに掲載されているKISSのツアースケジュールにJapanの文字が表示されたのだ。
しかも、日程は4日間。Tokyo,Japanが10月19日、大阪の21日を挟んで再び23、24日という内容だった。
まずは決まった様子の7年ぶり、単独公演からは9年ぶりの日本公演が実現しそうな気配が濃厚になってきた。
しかし、その後すぐにジーンのサイトのスケジュールから23、24日の東京公演が削除された。これは追加公演のフライング情報だと察し、いよいよ来日公演実現が間違いないという空気になっていった。

その後、6月9日のbay-FM"POWER ROCK TODAY"番組内で、KISS来日・10/19幕張メッセ公演の情報が語られました。(前日には大阪のFM局にて大阪公演もアナウンスあり)
翌6月10日にはKISSARMY-JAPANの会員宛メールにて、来日公演が通知されました。但し、このタイミングでは幕張公演と大阪城公演の2公演のみ。[幕張公演新聞広告スポーツ新聞記事]
チケットはついに諭吉越えの¥12,500!!...。またビックニュースとして、KISS日本発となるMeet&Greet(以降ミーグリ)が開催される事も合わせて発表になりました。このミーグリですが、チケット代込みとはいえ、¥99,800という価格設定、高いのが安いのかは個々の価値観でしかありませんが、海外でしかやってくれないのかと思っていた企画なので、このVIPパッケージのULTIMATE Meet&Greetパッケージ(チケットは前方より5列目以内)は魅力的なものでした。
他にVIP Tourパッケージが¥32,500(前方より15列以内のチケット)とチケットパッケージ(¥12,500:アリーナもしくはスタンド席)が販売されることに。これが昨年MUSIC NATION内に出来たFC枠と一般発売があり、単にチケットを取るにしても、FC枠で取るのか、UDOのプレミアム会員枠で取るのか、メディアが起こす先行予約、ぴあなどの先行で取るのかと、チケットの購入先が幾つもあり、どうするのがベストなのか迷いが生じました。
更に追加公演の予定日が平日である事を考えると冒険は出来ず、この幕張で良席確保とKISSに会えるチャンスを掴めるミーグリを折角のFC会員枠で参戦することを決めました。
更に悩ましいのが今回の日程・会場の場所の面から、幕張公演はさいたまスーパーアリーナで行われるLOUD PARK13とガッツリぶち当たり、LOUD PARK13の出演アーチストリストと見比べたファンも少なくは無かったと思います。

そうこうするうちにKISS ONLINEのTOURDATEに日本公演も掲載されました。しかし、大阪が大阪城ホールではなく、大阪ドームになってます。これは違うんじゃないかなー???どっちにしても、幕張と大阪のみ。10/23,24は?武道館??はどうなった???
そうした個人の思いとは関係なく、チケット販売は6/29に始まり幕張については、ウドー、チケットぴあ、e+、ローチケと軒並み予定枚数終了で売り切れ、大阪は伸び悩んでいるようだった。
幕張は場所がら武道館待ちで出足が遅いような予想をしていたが、現段階で関東圏で幕張の一公演しかないので、最終的には皆チケット獲得に走ったのだろうか。
大阪は最新ステージ(Spider Set)ではないとの話が出ているので、二の足を踏んでいるのかもしれない。兎に角、チケットも動きだしいよいよといった感じである。
それでも前回のことがあるので、「払い戻し」なんてことになったら、堪らないよなぁ・・・と内心は考えていました。

BURRN
そうした心配は2013年7月5日発売のBURRN 8月号でKISSの大特集が組まれたことで払拭されました・・・これで来日確定だろう。
スパイダーセットによるヨーロッパツアーリポート、メンバー一人ひとりとのインタビュー、BURRN編集長と増田勇一氏との今のKISSについての対談、KISS A to Z(これでお茶を濁されている感じがするが、知らない人もいるしなー)で24ページに渡る大特集は迫力全開でした。
またYoutubeにスイス(チューリッヒ)公演のプロショット(米 AXS-TVでオンエアしたもの)のフルセット映像がアップされました。
パート3に渡り約114分のHD映像がすぐに海を超えて見れてしまうのは、便利さとは裏腹に知らないでいた方が楽しみも広がるんじゃねーか?と封印したくなる気持ちにもなる。まー、結局は受け入れてしまう自分がいてナンとも言えない感情になる。
こうしたプロショットに加え、多くのファンが撮影した曲毎の動画や、フルセットの動画までアップされるので、粗悪なbootlegはもう不要なのかもしれない。
Prague

あとは23、24日の東京公演の会場が気になるところだが、まず武道館と見て間違いないだろう・・・。
ではいつ発表なんだ??と情報を待っていたら思いもしなかった所から漏れ聞こえてきた。

7月13日にまさかの湯川さんのツィートで武道館2daysが決定?を知る。
まだ他の情報が無かったので、方々で信憑性を考えるファンの声が聞こえてきた。

この後、7月16日にいよいよ隠しダマの追加公演、日本武道館2daysが発表になり、その日のうちにプラチナ会員先行が始まった。勿論、2daysとも押さえてしまった・・・ULTIMATE Meet&GreetパッケージやVIP Tourパッケージでもなく、チケットパッケージだ。今の立場で行けるかどうかわからないのだけれど・・・。
こうして幕張のミーグリ、武道館2daysヘの参加がほぼ決まりほっとして10月を待つばかりとなりました。
そうする中、街には来日公演のボード[フライヤー、広告と同じデザイン | 新しいデザイン ]が出現し、いよいよ来日に対する現実味が沸き、一体どの様なライヴになるのだろうと期待が高まっていくのでした。[追加公演広告]

来日を直前にしてKISS関係のテレビ放送が目白押しとなった。
BS-TBS 9/4「SONG TO SOUL」では、"ROCK AND ROLL ALL NITE"を掘り下げ、KISSの歴史をコンパクトに纏めていた。
WOWOWライブでは9/8に「洋楽主義」でようやくKISS御大が登場。最新インタビューも交えこちらもKISSの歴史を掻い摘んでいながらも上手く纏めていた。
その後も9/10日 BS朝日の「ベストヒットUSA」では来日公演を控えるKISSの最新ライヴ&インタビュー映像がオンエアされるが、放送後に武道館のチケットのCMが入るなど、売れ行きがちょっと心配な予感も・・・・。
Young Music Show
そしてまさかの「ヤング・ミュージック・ショー」が9/24にBSプレミアムで再放送されました。NHKアーカイヴスで放送して以来もう放送は無いのかと思っていましたが、このタイミングで再構成して放送があり、とてつもないサプライスを感じました。(更に、WOWOWで10月24日の武道館公演が生中継されるコトが決定!!)

さて、日本列島を大型の台風に襲われそうな頃隙間をぬってKISS御一行が来日。まずはトミーが来日を知らせるツィートを発信。ついで来日直前にTwitterのアカウントを持ったポールからも日本に向かっていく様をツィートしてきていた。
日本に着いてからもトミーやポールに加えジーンやパートナーのシャノンからもツィートが発信され、以前はライヴ直前にならないと日本に来ているかすらよく判らない状態だったが(勿論追っかけ?の情報から滞在先のホテルなどおおよその行動は伝え聞く事が出来ていた)、こと現在では本人は自分から情報発信をするもんだから、あれこれと見えてくる事が多かった。
その最たるものが、彼らの滞在先であった。ジーンやシャノンのツーィートから、どうやら窓の景色からして滞在先のホテルは六本木ミッドタウンにある某高級ホテルだと目星をつけた。さすがにロビーなどでの出待ちなどやっていられないので、傍観しているに過ぎないが素顔を晒す事が出来なかった70年代のKISSからは、想像が出来ない情報の垂れ流しっぷりだった。

幕張のライヴまで数日という所で既にKISSの面々は活動を始めていて、まずドカン!と来たのが、17日のCHRISTIAN DADAのファッションショーへのサプライズ出演だった。
海外でファッションショーでライヴをした事があったと思うが、まさか日本でこうしたコラボが実現するなんて思ってもみなかった。まぁイベント自体には興味は無いのだが、我らのKISSがあれこれの場面で注目を浴びることに関しては単純に嬉しい。しかし、このゴールドの衣装って何だか特攻服みたいだなーって思っていたら、まさかの特攻服だったのには笑った。何でもデザイナーの森川マサノリ(Lady GaGaの衣装も手掛けたことがあるとのこと)の生家が特攻服のテーラー(!?)という事もあって、ショー全体の服もどこかヤンキー臭さを漂わす変わったものになっていた。
ちなみに背中には菊の紋を中心に鬼諏(キス)や"YOU WANTTED THE BEST〜"の刺繍がされていた。

翌日、そう幕張公演の前日の昼間には渋谷のタワーレコードでのイベントがあり、インタビューに撮影会、更にはハイタッチの後サインまで配るという、短い時間ながらMeet & Greetのような企画。行けなかった自分がかなり悲しい思いにさせてくれたイベントだった。
(この時のサインをオークションで捌く輩も出現し、かなりの高値をつけて落札されたのを見たが物に拘らないファンもいるが、売っちゃうかねぇ・・と思ったり、ファンじゃないなら行くなよとか思ったり・・・まぁ本人の勝手なので構わないんだけど、少々腹が立つ出来事ではあった)
そしてその後、まさかの渋谷駅前交差点をコスチュームのまま横断するというゲリラ行為があった。(予定されていたようだが)。
全く知らない人から見たらおかしな人達に見えたのだと思うが、ファンだったら堪らない距離にKISSのメンバーと居られる絶好のチャンスだった。

さて、いよいよ幕張公演・7年ぶりの単独公演がスタートする19日。
生憎の空模様のなかでしたが、ミーグリ参加のために午前中から会場に向かいました。ミーグリ参加者の集合時間は11:30〜12:00で、自宅からはクルマですーっと行けば30分位かと考えていたら、まさかの渋滞発生。これは間に合わないと電車での移動を考えるも荷物を考えるとクルマでの移動でしか考えられず、急いで支度をして予定時間より1時間早く出掛ける事にしました。この辺りの詳細は別途ミーグリ編に書こうと思います。

幕張の会場は始めてだったこともあり、友人となかなか会えずかろうじて会えたのはミーグリに一緒に参加されていたNさん、ずっとお世話になっているBD社長だけ。遠方から来てくれたKISSARMYは既に会場入りしていたし、もうこれは中に入るか・・・と開演15分前頃になってようやく中に入りました。(ミーグリの撮影が終わったのも押していたので)
会場も展示会場という事もあって広くて平ら・・・なもんで、後ろの席だと観にくいだろうなと。[会場最後方から見たステージ | 最前列から見た景色]
この日は最前列を取れたので前に前に進みますが、いやもう右過ぎで・・・トミーのお立ち台より1ブロック右でしたから、エリックなどは完全に見切れて見えませんでした。
何人かの友人と挨拶を交わし、終演後の再会を約束して各自の席に着きました。
ふと気がつくと会場に流れるSEはQueenの"Sheer Heart Attack"だった・・・その前はForeignerの"Double Vision"もかかっていたように思うが、Who/Montrose慣れしてしまっていたので、どこで何分前なのかが分からなかった。
そうこうするうちに会場スタッフの動きも活発になり、曲は"Sheer Heart Attack"がスッと終わり、Led Zeppelinの"Rock and Roll"になり、音量も上がってきた・・・
左右にあるモニターにはステージ入りするメンバーの姿が・・・これはいつもと同じようなもの、武道館で気がついたが最初に地球が映されて、日本に向けてズームアップしていくと会場を写し、その後にこのステージ入りを見せるという小ワザが追加されていたのだ。
"Rock and Roll"が終わり、会場が暗転、一気に興奮の坩堝に!!いよいよ、お決まりのコールだ。一体何とコールするのだろう???

"Allright CHIBA!!! You Wantted The Best!! You Got The Best!! The Hottest Band in The World!! KIIIIISSS"
おぉ・・・「チバ」と来たか・・・。まさか「トウキョウ」じゃなぁ、でも「マクハリ!」もアリとは思ったんだが・・・。
変わって武道館では今までは「トウキョウ!」だったのだが、23日、24日とも「ブドーカーン!」だった。これはナンだかジーンと来たなぁ。
因みに終演後にスクリーンに表示される都市名の部分は「CHIBA」「OSAKA」、そして「BUDOKAN」だった。これも泣かせるね。

幕張で心配していた音はPAと程よい位置にいたせいかよく聞こえた。(後で他の席の友人にも聞いたが、皆揃って音が良かったと言っていた)平たい展示会場ということで諦めていたせいもあって、感じ方も倍加したようにも思えるが、とにかく良い音だったのだ)
オープニングは"Psycho Circus"。スパイダーセットからフロント3人が降りてくるが、思っていた以上にスパイダーセットは美しい光と怪しい動きをしていた。
蜘蛛の足のように組まれたトラスが動く際に、ステージ上の3人はその動きに注意を払いながらファンアピールをしていた。(流石に計算しつくされたステージングだと改めて関心すると共に、彼らのプロ根性に惚れ直した)
ポールは心配していた以上に声が出ていたので、これまた嬉しい誤算だった。それが以前に比べテンポが遅くなり、チューニングが一音下げになっていたにしても・・・だ。
全体のセットリストは左のリスト通りで、基本的に同一のもの・・・唯一異なるのはこの幕張公演で、何と"Rock And Roll All Nite"がアンコール前で、エンディングが"Black Diamond"だったのだ・・・それはさながら初来日の1977年のセットリストのようだった。
直前のツアーのセットと変わって残念だったのは"Deuce"が"Calling Dr. Love"に差し替わり、"Let Me Go,Rock And Roll" は"Do You Love Me"に差し替わった事だった。
新曲のお披露目"Hell Or Hallelujah"はやはりというか、さほどは盛り上がってはいなかった。ポールが曲紹介の時に「Hell〜」と言っても「(Or) Hallelujah!」と返せるファンは少なく感じた。やはり定番を好む意識は、ここ日本でも変わらないものなのかもしれない。実際にはこれだけの宣伝によって長年ライヴに足を運んでいない往年のファンやにわかファンもいるワケで、仕方が無いのだと思った。
それは"Say Yeah"でも同じ事が言えるのだが、曲がキャッチーなせいか受けはこちらの方が良かったように思う。このアルバムは日本盤リリースしていないのに・・・だ。自分自身もライヴで聞く前より、この曲が改めて好きになったと感じた。メンバーとサビでタイトルを歌い上げる歌詞は、KISSアライヴには持ってこいのものなのだ。
この後にポールが「We Comeback See you Again!」「Maybe Comeback・・・next year!」マジか?!・・・・仲間内では「KISSの来る来る詐欺だから、鵜呑みにはしない」って空気が流れたが、来て欲しい気もするし会場に足を運ぶのも厳しくなるよなぁ・・と嬉しい悩みが増えた。
さて、以前と変わったのがトミーやエリックの見せ場が増えた事(逆を返せばポールとジーンを休ませる時間が増えたって事、7分弱のこの休憩時間は今のKISSにとっては大事な時間だと思う)
その内容だが、"Shock Me"から入り、早々に新曲の"Outta This World"に演奏が変わっていく。これは曲の良さも手伝ってノリが良い流れだった。
ギターソロの見せ場では、「君が代」の歌いだしの部分をギターで弾いて見せたのだが、後方のスクリーンには日本の国旗がはためいていて、充分なサプライズに感じられた。更にトミーのギターからの噴射とエレベータでのステージアップ、エリックのドラムソロに加えバズーカ砲の発射があった。(この時エリックはトミー目掛けてバズーカ砲を打つ仕草をするなど愛嬌たっぷり。彼を好きになるファンが多いのも頷けるシーンだった)。
次いでジーンが出てきて"God Of Thunder"の血吐きのパフォーマンス。この時のベースソロは今迄に無かったフレーズだった。
ちょっとKISSっぽくないと言えばそうなのだが、こうしたちょっとの所を変えるだけでもKISSの場合はすごいなと思った。
てっぺんまで吊りあがったジーンはビチャビチャのタオルを使って手や血糊で汚れたところを拭いていたが、水飛沫が下にボタボタと落ちていて、アリーナの人にも掛かったんじゃないかなぁ・・・(^-^;;、まぁそれも嬉しかったりもするので、ヘンな感じだけど。
続く"Lick It Up"はあまり個人的にはノレない曲だったりするんですが、間奏でポールとトミーがスパイダーに乗ってせり上がる時に奏でるフレーズは The Who の"Won't Get Fooled Again"の一節で80年代辺りのライヴでもやっていたので、知っている人は知っているし、FAREWELL TOURの頃の開演10分前の合図だった曲なので、KISSファンには馴染みがあるはず。
このくだりがとてもカッコ良くってずっと二人に釘付けになる瞬間だ。ポールはトミーに合図をして「いっせいのせっ!」って感じでスパイダーに乗るんだけど、こういうコンビネーションもプロ意識高いって感じで唸ってしまった。

ターザンポールは"Love Gun"で行われる。最前列から振り返ってみると結構な距離にあるのがわかった。この演出で大阪公演からは戻らずに"Black Diamond"の所までサブステージの残っていたので、周りのポールファンは堪らなかったことだろう。(23日は目の前だったの、ものすごく良かった)
紙吹雪は白のみ・・・この紙は特殊らしく火をつけても燃え上がらないのだ。試しにライターで炙ってみるが、火を当てるのをやめるとそこで燃え広がなくなる。
すごいな、と2001年からの紙吹雪をそれぞれ試してみたが、どれも燃え広がらないものだった。確かにこんなのが降ってて火が付いたら、辺り一面火の海になってしまうよ。火の気が無くてもライトや熱を放つ機材があちこちにあるのだから、こうした配慮がされているのは当たり前と言えば当たり前なのだが、今まで全然気にもしていなかった・・・。

ジーンやポールは途中でサインをしているギターを持ち替えていたが、これはSTAGE PLAYEDとして売られるモノだ。
商魂逞しいとは思うが、PAUL STANLEY GUITARSで販売されていたギター(Played/Smashed)とマイク(Stage-Used)は程よく売れているのは凄いことだ。
Smashedは飾りにしか使えないが、以前は客席に投げ込んでいたもの。海外でのライヴで客同士が奪い合い怪我をしたファンがKISSを相手取り訴訟を起こした事があったように思うので、こりゃ堪らんとどうせするなら売るか!となるのは想像に難しい事ではない。まぁ兎も角売り物なのだ。

話をライヴに戻そう・・・。

大阪でも"Deuce"はヤらずだったので、武道館にセットリストの変化を期待していましたが、無理な話だった。
24日はWOWOWの収録が入るので、新しくセットリストを変えるはずはなく、放送枠に入るかどうかチェックしていた日ではないかと想像。
アンコール前はこうして"Black Diamond"(幕張のみ"Rock And Roll All Nite")で終わり、スクリーンに映し出されるKISSロゴに呼応しては拍手と歓声で応える。その内メンバーが出てきてステージ前方に一列になって歓声に応える。この時にスタッフがドラム席に入り、ファンに向かうKISSの後姿を会場全体を撮影するのだ。KOLを見てていつ撮るのかなと思っていたが、このタイミングだったか・・考えれば当たり前だったが。
そして、アンコールに流れ込むのだが、その前に大抵ポールが「エリック弄り」をし、「プレゼント・プリーズ」などと言いスティックを出させ、トミーが客席に投げ込むようなコトをしていた。隙間無くファンサービスをするKISSだった(笑)
アンコールは"Detroit Rock City"に始まり、そのまま一気にエンディングまで繋がっていく。続いての"I Was Made For Lovin' You"はMUSIC STATIONでの演奏が引き金になったか、この曲への注目度が上がっているように思える。そしてKISS ALIVEの終わりを締め括るのはやはりこの曲"Rock And Roll All Nite"(幕張のみ"Black Diamond")。この曲のオープニングで紙ふぶきが舞い、ステージが見えなくなる程の中、ファンは大声で一緒に歌い踊るそんなアンセム。この曲の中だけでもステージのギミックはこれでもかと出てきて、最期にはドラムセットがジーンとトミーのせり上がりと一緒にリフトアップされ、スクリーンにはかつての「化け猫」がカラーになって揺れながらドラムセット両脇を固める。これも昔を知るファンには嬉しい演出だ。
ポールが勿体ぶってギタークラッシュをして、いよいよKISS ALIVEの終幕が近づく。ポールの「Good Night!!」で暗転し客電が再びつくと夢が覚める瞬間を迎える。
(24日はポールが締めたものの、エリックのドラムロールのタイミングが合わず、後を振り向いたポールの苦い顔が見えるかのようだった・・)

床や椅子に山の様に積み重なった紙ふぶきをバッグに甲子園球児のように詰め込み、会場を出て行く・・・。
KISSのライヴは完全なる予定調和なハズなのだが、結局毎回感動や喜びを与えてくれる。40年も活動してきている彼らならではということだろう。
これからも来日は出来る限りして欲しい、そしてまたいつものライヴを楽しませて欲しいものだ。
武道館の正面看板とアリーナの様子
ありがとうKISS、ありがとうKISSARMY。



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