REVIEW
ALBUM REVIEW
KISS-Psycho Circus
I say welcome to the show



最初は戸惑っておりましたが肩の力を抜いて聴いてるとどんどん身体の中に入って行く感じがします。
雑誌のレビューとは感じが変ったですね・・どうも "Destroyer"のイメージを持って聴くとアテが外れるかなという風ですね。
でも、そのスピリットっていうかエッセンスという意味では上手く調合されて、良い意味で75年頃の雰囲気がありかつ90年代世紀末のKISSここにありき、という雰囲気も充分あり楽しめると思います。
ただ「昔(メイクド・キッス)はこんなじゃない!」という意見もあるとは思いますが、それはしょうがない。
だって同じじゃ70年代のコピーでしょ?セルフカバーみたいな事してはもう終わりだと思うんですね。
少なくても20年以上の歳月が流れてその時流をも飲み込んでさらに新しい「今のKISS」を聴かせているんだと思います。
過去を引き摺りすぎてはこれから先はありませんから「焼き直し」のような振り返りは僕は要らないと思っています。
(メイクを再び始めた事こそ回帰論なんでしょうけど、それは元のスタイルという事で衣装と変らない部分ですよね)
それでは個々に感想をじっくり書いていきたいと思います。
あくまでも個人的な感想なんでこれに惑わされず聞いてくださいね。



- PSYCHO CIRCUS -


PSYCHO CIRCUS
(Stanley/Cuomo)
WITHIN
(Simmons)
I PLEDGE ALLEGIANCE TO THE STATE OF ROCK & ROLL
(Stanley/Knight/Cuomo)
INTO THE VOID

(Frehley/Kochran)
WE ARE ONE
(Simmons)
YOU WANTED THE BEST
(Simmons)
RAISE YOUR GLASSES
(Stanley/Knight)
I FINALLY FOUND MY WAY
(Stanley/Ezrin)
DREAMIN'
(Stanley/Kulick)
JOURNEY OF 1,000 YEARS
(Simmons)
In Your Face(Bonus Track)
(Simmons)


PSYCHO CIRCUS
嬉しい、楽しいハズの遊園地から暗い闇のサーカスへと紛れ込んでしまったかのようなSE。
実のところこのリユニオンによってオリジナルメンバーになり、アルバムまでも作ると聞いた時には不安がいっぱいだった。
海外のKISSサイトでその一部分を聞いた後パワフルさは伝わったけど細かいニュアンスが判らずアルバム発売を待ったわけだ。
待った甲斐があったもんだ・・・さすがポール!さすがKISSだ。ファンで良かった・・・感涙。

WITHIN
ヘヴィでダークな曲。ちょっと異彩を放つが聞きなれると違和感がない。
前作"Canival Of Souls"が気に入ったので僕の許容範囲なのだと思う。
KISSらしさという面では外しているのかもしれないけど、他のジーン作品と共に一筋縄ではいかないといったトコロ。
イントロの逆回転ギターを反転して聞いてみるとこんな感じになりますよ。

I PLEDGE ALLEGIANCE TO THE STATE OF ROCK & ROLL
全編 "Rock'n Roll!!"とシャウトしまくる、これまたポール節。
理屈抜きでノレる曲だろう。

INTO THE VOID
おぉ、エースによる作品だ・・。
ソロ活動でも最近になるまで聞いてもいなかったんだけど味があるなぁ・・エースは。
お決まりなフレーズやスィチングも古いとかでなく「これがエース」というこだわりを感じる。
"Shock Me"を当時受け入れがたかった僕にはすんなり体に入ってきた曲。

WE ARE ONE
ジーンは色々な面を聞かせてくれるなぁ。
他の曲との繋がりを考えた時どうしてもジーンのは展開が変わるので「おっ?!」となるが、心地よい歌で和んでしまう。
「少し前まではお前は子供だった、でもそれは昔の話、マジックにかかれば・・」というトコなんかエースとかピーターの事を歌っているのかと変に考えてしまった。

YOU WANTED THE BEST
歌詞にある通り自信に満ち溢れている様が頼もしい。涙モノだ・・。
4人で掛け合いになってるのも勢いになってていい。ライヴで演るのも楽しいしノリがいいので盛り上がるんじゃないかな。

RAISE YOUR GLASSES
イントロからお気に入りな曲。
歌詞も今のKISSの状態を象徴するような前途揚々な歓喜に溢れてていいなー。
みんなで乾杯!!

I FINALLY FOUND MY WAY
わざわざピーターのヴォーカルまで持ち出して・・って思ったけど、この人のヴォーカルは味がある。
個人的にはKISS時代のソロアルバムはお気に入りだしね。
"I Can't Sto The Rain"に似てると思ったのは僕だけだろうか・・テンポっていうかね。 歌詞的にはピーター自身を歌っているのだろうか・・・お帰りピーター・・・・

DREAMIN'
ドラマチックな曲。
"I Still Love You"のような雰囲気でポールのシャウトが素敵。
ライヴでも見て(聞いて)みたいな。

JOURNEY OF 1,000 YEARS
アルバムのラストを飾る曲という風ではないんだけど、良い曲だなぁ。
こういう曲とかがソロアルバムに入っていたらジーンのも良かったんだけどなぁ。
(ジーンのソロアルバムは僕の中では最下位評価なのだ・・・m(_ _)m )
壮大なイメージを抱かせるこの曲の作りはいいなぁ・・ただKISSは浮かんでこないケド。
"Great Expectations"的イメージというと短絡的かな。

In Your Face
いいも悪いも元はボツ曲(ボーナストラック)。
アルバムトータル的には前曲で終わった方がバランスがよい。編集して聞くなら途中にランダムに放り込むか、カットだな。
嫌いな曲ではないけどサビしか響いてこないっていうかな、そんな印象。
個人的には気に入ってる点として "That's right,I'm the ACE"という歌詞だな・・・・



全編に現在のKISSを歌ったものが多いと感じた・・これは日本語訳を読んでそれで受けた印象なんだけど。
本当はまったく違うことを指しているのかもしれないけど、そういう受け取り方も面白いのではないかと思う。
タイトル曲となる"Psyocho Circus"にある「ハロー!俺だよ、戻ってきたぜ。みんなも一緒さ、そうまた一つになったんだぜ」というトコロは涙さえ出ちゃう。
往年の名曲の合間に挟まれるであろう本作品中の数曲。
ステージを見聞き体験出来るその日までみんな予習だっ!!さ、最高サーカス・・・。


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