夜中発作に見舞われる。 寝る前に予兆はあったんだが・・・2時過ぎいまいち寝付けず起き出す。 起き出して様子を見るも回復せず、本当に久しぶりながら緊急病院に行くことにする。 しかし、「病院に行く」という事は自力で治せない事を認める事になるので、何とも許し難い事実だったりもするんだが 今回ばかりはどうしようもない状況だった。 自力で病院まで行けないとすると救急車になっちゃうんで、そんなのは絶対避けたかった。 しかし、階段を下りて自転車に向かうか、駐車場に行って車に乗るか・・・判断しつつ自分の容態を判断するが 駐車場まではどうやら無理そうだった・・でも、自転車こげるのか?俺。
病院にはかみさんが連絡してくれたので自転車で何とか出向く。 すぐには治療は受けられず看護婦が当直医の指示を仰いで吸入を受ける。 これで治まれば何とかなるんだが・・しかし治まりきらなかった。 半ば絶望的になって・・・なぜかというと以前治療を受けた時に、病室に入って点滴を受けても治らなかったという思い出が・・ まぁ、そのときおりの状況、体調によるんだろうがそういう「イメージ」が精神的に圧迫するのだった。 あとイヤなのが通常に入院患者がいる病室で治療を受けるのが通例だから・・・ なんで緊急治療室みたいのが無いんだ?ここは・・・(T-T)
ともかく2:30過ぎから点滴を開始する・・・ ほんの少しづつ回復していく風であった・・これが何も改善されずに点滴の注射液が無くなるのが怖かった。 そして、5:30・・ゆうに3時間もかかってようやく終了、呼吸もほとんど楽になった。 しかし全身の筋肉は呼吸困難時の緊張で強ばっていたので、帰りの自転車はおぼつかない走りでゆっくりと・・・ 家に戻りまた寝入る・・今日は出勤は無理だろう。 そういうつもりで先に会社宛にメールで状況説明をしておいた。
そして11時頃目覚めて起きたのだが、体が固まったように呼吸が出来ない状況に陥った。 「死ぬ?」頭によぎった・・Kenが部屋にいるとは思うものの、声が出ない。 あと一呼吸が出来ない・・・この状態で吸入薬を吸えるのであろうか?吸えても治らなかったら・・・ この間数分なのか数秒なのか判らないが、真っ白になりまがら吸入をしてばったりと枕に頭を乗せ前のめって倒れた。
パニック状態だった・・・心臓が持てば助かるかも・・持たなかったら死ぬのか?
ずいぶん経って呼吸が出来るようになった、肺に空気が流れていくのが判って生きている事を実感した。 寝るのが怖いと思った・・・なもので、何をするでもないがPCの前に座って一日を過ごした。
大丈夫なのか?俺 今までこういう状態を経験したわけではなかったが、ここ数年こんなことが無かったので油断していた。 確かにここ数日おかしい状態が続いていたのだが・・・
死ぬ恐怖に触れ、Kenが生まれる前に一度味わった恐怖をもう一度思い出したような日だった。
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