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久しぶりの出勤。 ギプスを外して2,3日もすれば松葉杖なくても動けるだろうと高をくくっていたが、まったくそうではなく怖くて松葉なしでは歩けない状態だった。 とはいえ、そろそろ復帰しないと篭っているのが癖になってしまいそうで、それも怖く道中の不安を抱えながら一か月ぶりの出勤となった。
あれこれ考えていたら眠れず、結局朝になってしまった。 いつものバスで行く予定だったが、このまま始発のバスに乗って行こうと考え起き出して支度をして家を出た。 出勤するのを曖昧なままにしていたせいで、かみさんも出ていくのを気づかず真っ暗な中家を後にするのはちょっと寂しい状況になった。
まずバスに乗るのをどうしたらと考えていたが、この時間意外なほど利用者が多く先頭に立っていて面食らった。 いよいよバスが来て乗り込んだが、杖なしてもこれ位は何とかなるもんだった。
駅について中洲で止まられたらどうしようかと思ったが、この時間はちょっと離れたいつものバス停だったので、柵越えや階段というルートにならずで助かった。
電車はいつもの時間から10分ほど早いのだが、いつも以上に混んでいる印象を受けた。 そんな混雑の中だったので、結局品川まで立っていく羽目になり、弱者にやさしくない都会を垣間見た格好になった。 さすがに途中から足がガクガクするようになって、松葉杖にもたれ掛るようにしていたが、これが続いたらたまらない。
翌日の足の具合が読めないので金曜日にしたのは正解だったかもしれない。 品川から会社までの道のりがまた長くて、一番の問題は実際ここにある。 通路を行き交う人はいつもの時間より少ないので、助かったがこれほど長い時間松葉杖で歩いたことがないので、いきなりはきつかった。
コートは松葉杖によって歩くたびに上に上がっていってしまって、恰好悪いことこの上なし・・・。 力は入れられないが右足も普通に地につけているので、危ないことはないし、結構速い歩きになっている。 しかし、長い道のりを歩き、エスカレーター、階段、横断歩道を通ってようやく会社に着くころにはヘトヘトになってしまった。
会社に着くと同僚たちからいろいろを話かけられ、時がたつのが早いというのを実感しながらも馴染んだ場に戻ってくれたことに安心感が出てきた。 怪我をして休んでいることは社長以下役員も知る所なので、ご挨拶ということで役員室へ・・・ あいにく社長と専務は外出中であったので、常務へご挨拶。
午前中から部会、午後は自分のプロジェクトの定例会。 会議だらけなのでそれほどきつくはなかったが、定例を終わって帰りのラッシュが気になり早々に帰らせてもらった。 何とか出勤出来そうな手ごたえを感じた一日になった。
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