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午後外出ついでにそのまま京橋に出て、PILOTのペンステーションに行った。 この間会議の時、愛用の万年筆をキャップをしないまま床に落としてしまい、あろうことかペン先から落ちたらしく鷲の嘴のように曲がってしまった。
左右が互い違いに曲がってしまい、小手先で治してみたんだけどどうにもインクが伝わらなくて書けなくなってしまった。 前回キャップが止められなくなってしまって、修理に出した事があるんだけど、送って戻るまでが面倒で送るのを躊躇していたので、外出の際にここに立ち寄れないか画策していて、ようやく今日行けた。
場所が場所だけに何だかすごい場所。 二階がギャラリーとペンステーションになっている。 平日は「ペンドクター」が居るって事で、相談事や修理をしてくれるようだ。 既に一人は対応されていて、ペンを試している客もいて何だか1万そこそこの万年筆でここにいるのは場違いなんじゃないかって思ったんだけど、しばらくソファに座って待っていたら呼ばれて対面で修理の相談。
落とした状態を説明してすぐにペン交換になるのかと思ったら、ペン先を外して竹棒みたいなのでペン先の矯正をし始めた。 あぁこれで治ったらすごいなぁ・・と思ってじっと眺めて観ていたら、本当に念入りにペン先を丁寧に矯正してくれ、最後にはインクの出る量も自分の好みに合わせてくれた。あまり細いと嫌なので、インクの出も書き味と太さを合わせてもらった。
完全に新品にはならないと言われながらも見事な復活ぶりだった。 最後にダメ元で軸の中心にある剥がれてしまった部分を相談したら、無料で交換してくれる事になった。 ペン先交換で\4,000位かかると覚悟していたので、技術料の\1,000だけで済んで、しかも剥がれてちょっと可哀そうな姿になったものがすっかり綺麗になってくれた。
領収書をもらって立ち上がる時に「大事にします」と声に出すほど、素晴らしいサービスだった。 良質の顧客サービスに出会えた一日でした。
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