潮騒の音が聞こえる。 壁一面の落書き。外国船員達の落書き。 年月の流れの中でこの波止場を通り過ぎた人々のため息が聞こえてきそうだ。 少年がスプレーで文字を書いた。 「さよなら」 EXITの赤い文字がブンと言う音を上げて点滅ひとつ。 (M2)「ダイナマイトが150屯」 ぶつかる様に入って。